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住民投票でリコールが成立し、議会が解散した宮崎県川南町の町議選(定数13)が2日投開票され、新議員が決まった。解散にともなって失職し、再び立候補した前職10人のうち7人が当選。7人が立候補した新顔は6人が当選し、議会の構成が変わることになる。
投票率は63.48%。2023年4月の前回選を0.79ポイント下回り、2月9日の住民投票を12.97ポイント上回った。当日有権者数は1万2014人。
議会解散を求めるリコール運動では、中学校の統合建設計画をきっかけにした議会内の対立を背景に、住民団体が「機能不全に陥っている」などと主張。住民投票は賛成が反対を大きく上回り、議会は即日解散した。
地方議会のリコールは、平成の大合併の1999~2010年ごろに各地で成立する例があった。直近では12年に山梨県西桂町で成立している。
選挙戦では、この結果を受けた議会の信頼回復のあり方などが問われたほか、中学校統合計画への候補者のスタンスも焦点だった。議会の構成が変わったことを受け、計画をめぐる議論が活発になる可能性もある。
川南町議選の得票
(定数13-候補者数19)
当 639 金丸 和史 48 無新
当 529 岸本 茂樹 63 無新
当 518 中村 昭人 51 無前
当 496 江藤 宗武 51 無新
当 481 小嶋 貴子 64 公前
当 472 河野 浩一 78 無前
当 461 北原 輝隆 63 無新
当 456 徳弘美津子 68 無前
当 411 今井 孝一 66 無新
当 359 永友美智子 66 無新
当 354 中瀬 修 54 無前
当 350 河野 禎明 77 無前
当 348 蓑原 敏朗 74 無前
341 三原 明美 69 無前
327 川上 昇 71 無元
309 乙津 弘子 77 無前
286 内藤 逸子 78 共前
271 谷村 裕二 70 無元
165 久保田浩史 53 無新
(確定得票)